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経営戦略構築・実行の伴奏支援をさせて頂いている株式会社コトブキホームステーション様の代表取締役社長に就任された林功太郞様に、経営理念とチームづくりについてインタビューをさせて頂きました。

 

2018年7月

株式会社コトブキホームステーション

代表取締役社長 林功太郎様

 

東急目黒線西小山駅前で創業して34年

グループで不動産管理、サブリース、仲介、建築工事、遊休不動産利活用を展開

URL:http://www.kotobuki-hs.com

聞き手|株式会社REBRANDING 代表取締役社長 中西 豪

2018年5月に株式会社コトブキホームステーションの社長に就任されました。

 

まだまだ、「覚悟が足りない」と思っています。

社員とご家族の生活を背負っていく、その責任を日々感じています。

 

 

「経営者としての覚悟」について、目標とする経営者像はありますか?

 

 

最近になって、グループ会社の社長である父の言葉を意識するようになりました。

いままでは全く気に掛けていなかったのですが(笑)。
「経営者は何があっても逃げないこと」。
私も、どのような危機に直面しても、立ち向かう覚悟を持って経営していきたいと思っています。

逃げるような経営者には誰もついて来ませんから。

 

企業を経営する以上、必ずや様々な壁が立ちはだかりますよね。

 

ちょこちょこ、ありがたいことに既に出てきています(笑)。

物事に本気で取り組むと課題が出てくる感じです。

課題に対して、どのように社員を巻き込んでいくか、それ自体もひとつの課題です。

そして、課題解決に向けて強い方針を示したいと思っていますが、これには深い考察と強い覚悟がなければなりません。

自分自身、まだまだ足りないと思っています。

経営理念はできましたが、常に考えていないと社員と話すときも言葉に出てこない。

常に考え続け、何度も繰り返し発信し続けなければいけないと思います。

 

組織にとっては、コミュニケーションは最大の課題ですよね。
経営理念は、どのようなきっかけでつくられたのでしょうか。

 

 

所属する経営者団体で、様々な経営者の経営理念とそれを仕事に落とし込んでいく実例を聞いていくに従い、その必要性を強く感じました。

 

経営理念の中で、一番想い入れの強いポイントはどこでしょうか。

 

 

「私たちは、私たちに関わる人すべてに、思いやり・知・あそび心を通じて寿(コトブキ)を提供します」という一文です。

当社グループ各社の名前に入っている「コトブキ」には想いが込められています。

社内外に「幸せ」や「笑顔」を生み出したいと、自然に出てきました。

 

経営理念を社内で発表されて、社員の方の反応はいかがでしたでしょうか。

 

 

まだまだこれからでしょうが、「方針がしっかり示されて良かった」と言われました。

当社がひとつの船だとすると、どこに進んでいくのか示されなければそれは不安ですよね。

 

まさにそれが経営者の役割のひとつですよね。

林さんの経営哲学が形づくられた、過去のことを少し伺いたいと思います。

以前は書店で働かれていたんですよね。

 

京都で大学を出て、書店で働きました。

その後、賃貸住宅仲介をやっている会社に入社して8年間くらい働き、東京に戻って当社に入社しました。

 

お父様に請われて東京に戻られたのですか。

 

それはずっと前から言われていました。

でも絶対に嫌だと思って、帰ってこなかったんです。

 

前職で、同じ不動産業界にいらっしゃいました。

今、経営者になられて、その時の経験が価値観に影響を与えていらっしゃいますでしょうか。

 

一番は、「不動産屋が嫌い」ということでしょうか(笑)。

(笑)家業でありながら。

そう。お客様への営業トークで、自社の管理物件と他社の管理物件があったとして、本当は「他社の管理物件がお客様に合うな」と思っていたとしても、自社の管理物件を勧めて成約に持って行く、というのがすごく嫌だったんです。お客様をだましているようで。

あと、不動産屋は何でもすぐお金や儲けで換算する(笑)。
 

以前働いた書店は素晴らしい職場でした。

働いている人が皆、本が本当に好きで、仕事がすごく楽しかったんです。

不動産業界は、扱う不動産に愛情を持ち、好きだから「不動産を仕事にする」という風になっていかなければならないと思います。
 

社長になってまだ短いので何とも言えませんが、今回つくった経営理念では「最終顧客は(オーナーさんではなく)入居者様」と位置付けています。

 

不動産管理会社が頂戴する報酬はその多くがオーナー様から頂くので、一般的には入居者様よりもオーナー様の意向を重視することが起こりがちです。

しかし、その物件に実際に入居するのは入居者様ですから、入居者様が満足しなければ結果的にオーナー様も幸せになりません。

そういう考えから、入居者様を大切にし、その考え方をオーナー様にも伝えるようにしています。

 

ご自身が「嫌だ」と思う業界風習に染まることなく、御社の真摯なスタンスで仕事に臨むことが、結果的には入居者様にもオーナー様にも御社の社員にとっても喜びに繋がりますよね。

 

 

そのような考え方を理解頂けないオーナー様とは、当社としてはお付き合いしづらいですね。

 

次にご自身のお話を伺いたいと思います。
お父様が御社を設立されて、林さんはご長男さんですが、幼い頃から将来会社を継ぐことは意識されていたのでしょうか。

 

全く意識してなかったです。小学5年生のときに借入金の額を聞いて「絶対嫌だ!!!」と思いました。

 

そんな小学生時代を経て、京都にいらした時も「帰るのは嫌だ」とおっしゃっていたにも関わらず、御社に入社されたのはどのようなきっかけだったのでしょうか。

 

5、6年前に当社に入社したのですが、何も高尚な理由ではないです。
京都には子育てをサポートしてくれる親族もいなかったので、妻が「早く帰りたい」と言っていたのがきっかけです。

それでも入社当時は会社を継ぐ意識はなく、気持ちが変わったのは当社のメンバーに恵まれていたからです。大きな組織よりも、当社のような小さな顔の見える組織に魅力を感じました。

時代としても、小さな人間的付き合いのある組織に魅力を感じる人が増えていると思います。

 

まさにご自身が「組織」や「文化」をつくる側になられたのですね。

 

 

そうですね。少なくとも自分が好きじゃない組織文化にはしたくないですね。

プライベートで仲良くなる必要はないと思っていますが、仕事ではお互いを尊重して、助け合ってモノづくりができるチームにしたいです。

 

組織文化はすべての要ですよね。

関わる人すべてに幸せや笑顔を届けられるよう、今後も精一杯伴走支援させていただきます。

本日はお話をお聞かせいただきありがとうございました。